『バイバイ』

何気なく手にしたハンカチ

この色じゃどこか不安で

あなたが好きなあの色をわざわざ引っ張り出した

おはようの返事もできないくらいにあなたのことで

私に向けられた言葉さえ頭に入ってきやしない

 

読みかけの本で指を切ったから

今日はきっと何かいいことがあるかもしれない

 

あなたを見ると息ができないよ

あなたを想うと胸が弾むよ

明日は絶対って決めてたはずなのに

いったいどれだけ日が経つの

 

あの子が明かした秘密に私のここが脈打って

そのあと放たれた言葉さえ頭に入ってきやしない

 

飲みかけの缶で指を切ったから

もうきっと何かいいことがあってもいいでしょ

 

あなたを見ると息ができないよ

あなたを想うと胸が弾むよ

明日は絶対って決めてたはずなのに

いったいどれだけ日が経てばいいの

 

悩んでも願っても仕方ないでしょ

いっそ毒でも飲めば楽になるのでしょうか

 

あなたのせいで息ができないよ

あなたのせいで胸が痛むよ

あのときくれたあなたの言葉から

私はもう苦しいよ

 

あなたのせいで明日が見えないし

あなたのせいで夜も眠れないから

あなたを想うのいっそもうやめよう

あなたの色のハンカチしまって 

私を苦しめたあなたにバイバイ